エイム練習ゲーム「KovaaK's FPS Aim Trainer」の運営チームより、「The Meta League」の開催が発表されました。運営が選んだ様々なエイム練習シナリオをプレイし、その順位に応じて付与されるポイントの累計を競います。日本時間の 2020/4/18 から始まり、四週間にわたって執り行われるとのことです。
Announcing: The Meta League. Welcome to the world of competitive aiming. This is only the beginning. https://t.co/iQTZhEL6f7
— KovaaK 2.0 (@TheMetaTeam) 2020年4月15日
The Meta League season 1 goes live tonight at 8PM EST. To compete:
— KovaaK 2.0 (@TheMetaTeam) 2020年4月18日
1) Join our Discord @ https://t.co/ayDjdMeGDU
2) Play the three KovaaK's scenarios with the prefix "TML Week 1".
3) Record your runs! Top 5 scores require video submission.
More details: https://t.co/WBJXu9zKer
参加にあたってのルールなどはリンク先のページに記載されていますが、すべて英語で書かれているため、以下に日本語で概要を紹介します。
開始日時
日本時間 2020/04/18 10:00 ~(April 17th, at 8PM EST) 9:00 ~(April 17th, at 8PM EDT)
各週の集計〆切
日本時間 土曜 10:00(Friday 8PM EST) 9:00(Friday 8PM EDT)
競技種目
様々なシナリオ(tracking, click-timing, target-switching, dodge, stationary, etc.)
賞品
- 累計獲得ポイント 1 位 ~ 5 位に Steam ギフトカード($100・$75・$50・$25・$10)+ KovaaK's FPS Aim Trainer Discord サーバーにおける特別な役職
- シナリオに参加したプレイヤーの中から抽選で 5 名にも Steam ギフトカード($5)プレゼント
参加方法
大会参加者は KovaaK's FPS Aim Trainer の Discord サーバーに参加する必要があります。
一週間につき 3 種類のシナリオが用意されます。競技対象のシナリオは「TML Week 1」といった具合に大会用の名称が含まれていますので、シナリオ検索欄に「TML Week」などと入力すると見つかります(見つからない場合、検索欄横の更新ボタンを押してから再検索します)。
一週間ごとに集計を行い、各シナリオの順位に応じてポイントを獲得します(1 位は 100 ポイントなので、一週間あたり最大で 300 ポイント獲得できます)。
獲得ポイントの詳細は以下の通りです。
- 1位:100 ポイント
- 2位:97 ポイント
- 3位:95 ポイント
- 4位:94 ポイント
- 5位:93 ポイント、以降 1 ポイントずつ減点
同点の場合は等しくポイントが与えられますが、同点でない次のエントリーは影響を受けません。 例えば 1 位・1 位・1 位・4 位 の場合、3 人 には 100 ポイントずつ付与され、4 位の 1 人には 94 ポイントが付与されます。
各週いずれかのシナリオで 5 位以内に入ったプレイヤーは、以下の表示が含まれた 60fps の動画を投稿する必要があります(UI の非表示設定をしていない人であれば、そのまま録画すれば OK です)。
- システムタイマー(現在時刻の表示)
- シナリオタイマー(シナリオ制限時間の表示)
- セッションタイマー(そのシナリオをプレイし続けている時間の表示)
- 最終スコア
- リーダーボード
動画の提出期限は各週の集計〆切から三日間です(日本時間 火曜日 10:00 9:00 まで)。KovaaK's FPS Aim Trainer Discord サーバーの #video-requests チャンネルに共有してください。動画投稿が受理されなかった場合、次の順位のプレイヤーに動画投稿の義務とポイント獲得の権利が生じます(本文中では、5 位以内だけでなく、すべての参加者が ShadowPlay などで録画しておくことを推奨しています)。
四週間後、累計獲得ポイント 1 位 ~ 5 位に賞品が授与されます。
おわりに
個人的には、このイベントが "competitive aiming" という言葉と共に告知されたことが感慨深いです。
海外の方が "competitive aiming" って言葉を書いているのを初めて見た気がする
— pleasewait ✛ (@m_plzw) 2020年4月15日
…実は以前より、エイム練習ゲームの行き着くところは競技エイミングだと考えていました。
練習のための AIM ゲームという立ち位置は、本家のゲームによりリッチな練習環境が導入された際に、その存在意義を脅かされるという懸念がある
— pleasewait ✛ (@m_plzw) 2018年11月17日
例えば Battle Royale Trainer は PUBG に練習の場が存在しない頃に公開されたゲームだけど、後々 PUBG にはトレーニングモードが実装されてしまった
逆説的だけど、AIM ゲームが生き残るには、AIM それ自体を競い合う方向性を見出す必要がある気がする
— pleasewait ✛ (@m_plzw) 2018年11月17日
CS:GO も Fortnite も Overwatch も優れたワークショップがあり、様々なクリエイターがエイム練習マップを制作しています。Apex Legends の射撃訓練場もどんどん機能が増えていきます。こうした状況の中で、エイム練習ゲームは、よほどそのゲームでしか体験できない練習内容でないかぎり、人が離れてしまうことでしょう。各ゲームの練習環境であれば、キャラクターの移動・慣性・特有のアクション・武器の反動・偏差射撃といったものも学べるのですから。
スコアを数値化し、自分の実力や練習の成果がどの程度の位置にあるのか客観的に把握できる。プレイヤーのエイムを分析して、課題を発見できる。エイムを構成する要素を分解し、プレイヤーが抱える課題に見合った練習内容に取り組める。プレイヤー同士で優れた練習を提案・制作し合える。あるいは、エイムそのものの楽しさを味わえる。今後のエイムゲームは、そのようになっていくのではないでしょうか。
そんな話はさておき、「The Meta League」は競技エイミングの広がりの一つとして、とても嬉しいです。最後はこの言葉で締めたいと思います。
"Welcome to the world of competitive aiming!"