33回目の誕生日を迎えて

33回目の誕生日。なのにあまり歳を取った実感はない。精神が18歳くらいで停滞している。いまだに2008年がつい最近のことに思えてしまう。

ニンテンドーDSでポケモンを遊んで、ワイヤレス通信に感動していたっけ。イベントで多くの人たちと通信して楽しんだな。ネットカフェでサドンアタックをプレイしたこともあった。家のノートパソコンではカクつくからといって、会員証を作れるようになる18歳の誕生日当日にネットカフェに行ったんだっけ。もう15年前の話になるのに。

年相応の人間になれたか?という尺度で測ると、まったくそんな気がしない。自分が20代の頃に仕事で関わった30代の先輩たちの方がよほどしっかりしていたように見える。もしタイムスリップしてかつての先輩たちと”同年代”として話す機会があったとしても対等に渡り合えない気がする。あるいは、実は先輩たちも内心はこんな感じだったのだろうか。

pleasewait(18歳の姿)

18歳の頃の自分からみて、最も気になるのはゲームの腕前だろう。30歳超えたらFPSはキツいんじゃないのか?意外とそうでもなかった。反応が衰えて上級者相手には通用しなくなるというが、上級者に通用しないのは18の頃も同じだ。新しいゲームに対する物覚えがよろしくないのも、元々そうだった印象が強い。その代わり、ひとたびやり込みはじめると止まらない気質は相変わらずだ。

少なくとも、昔の自分より今の自分の方が上手い気がする。驕っているようだが、当時の録画ファイルを見るとそう思えてしまう。押し引きのタイミングや勝ち筋から逆算する意識といった、勝負の考え方は当時より深まったと思う。それはFPSだけでなく様々なゲーム動画を見たり、分野を問わず本を読んだりといった経験が活きて今の状態になっている。また、練習の取り組み方や、考えを深めるための情報収集は、昔より良くなっている。翻訳ツールのおかげで英語で書かれた記事にも抵抗がなくなった。こればかりは仕方がないが、かろうじて18歳の自分に先輩面できる点かもしれない。

体を使うエイムの方も、いまだに自己ベストが伸びたりする。まだまだ伸び代があり、楽しみは尽きない。もちろん、これがどこまで続くは分からない。老衰によってモニターを見れない、マウスが勝手に揺れてしまう、そもそも座っていることすらつらい、そんな状態を迎える日がやってくるかもしれない。その時はその時だ。

当時抱いていた夢の一つに、若年層から高齢層まで全員がゲームに慣れ親しんだ世代になったとき、老若男女問わず同じゲームで競い合って遊びたい、というものがあった。ファミコンやゲームセンターからパソコンのネットゲームまで、どの年齢層に対してもゲームの話題が通じる日が来るのを楽しみにしている。今のところ、その夢は順調にかないつつある。歳の離れたプレイヤーたちと、対等な関係で勝負を競う。とても面白いことだと思う。

誕生日を迎えるたび、来年の今頃はどうだろうかと気になる。去年から今の自分の姿は想像できなかった。当面はエイムを楽しみにしてやっていきたい。

誕生日といえば、昔こんなシナリオを作ったことがある。ハッピーバースデー🎂