KovaaK's FPS Aim Trainer の環境設定

KovaaK's FPS Aim Trainer サムネイル引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

KovaaK's FPS Aim Trainer とは、豊富な練習環境と活発なコミュニティが特徴な AIM ゲームである。この記事では、ゲームインストール後の各種環境設定について、プレイするまでに必要な項目に絞って触れていく。

store.steampowered.com

マウス感度設定

Game Options -> Main -> Sensitivity Scale

マウス感度をどのゲームの設定として扱うかを選択する。項目は以下の通り。

  • Quake/Source
  • Fortnite Slider
  • Fortnite Config
  • Overwatch
  • Reflex/Rainbow 6
  • Paladins
  • Battalion
  • UE4

既にプレイしているゲームがリスト内にある場合、それを選択すればよい。「Source」は Source Engine のゲームを指しているので、例えば CS:GO が該当する。リスト外のゲームのマウス感度に設定したい場合は、リスト内のゲームいずれかのマウス感度に変換する必要がある*1
Fortnite に関しては「Fortnite Slider」と「Fortnite Config」の二種類があり、「Fortnite Config」の方がより厳密な設定ができるという。値は ClientSettings Editor*2で確認することが推奨されている。

Game Options -> Main -> Horizontal Sensitivity

マウス感度の値を入力する。縦横のマウス感度を別々に設定したい場合は、「Vertical Sensitivity locked to Horizontal」のチェックを外し、出現する入力欄に縦方向のマウス感度を設定する。

FOV 設定

Game Options -> Main -> FOV Measurement

FOV の計算をどの設定として扱うかを選択する。項目は以下の通り。

  • Quake/Source
  • Quake Champions
  • Overwatch
  • Horizontal (16:9)
  • Horizontal (4:3)
  • Vertical (1:1)
  • Clamped Horizontal

「Quqke/Source」「Overwatch」「Quake Champions」など、自分がプレイしているゲームがある場合はそれを選択する。

その他の設定例は以下の通り。

  • CS:GO …「Quqke/Source, FOV 90°」「Horizontal (16:9), FOV 106.26°」「Horizontal (4:3), FOV 90°」「Vertical (1:1), FOV 73.74°」のいずれか
  • Overwatch …「Overwatch」「Horizontal (16:9)」のいずれか
  • BF V、R6S …「Vertical (1:1)」
  • CoD BO4、PUBG …「Horizontal (16:9)」
  • Fortnite … 16:9 より小さいアスペクト比の場合「Clamped Horizontal, FOV 80°」、ウルトラワイドの場合「Horizontal (16:9), FOV 80°」*3

Game Options -> Main -> FOV

FOV の値を入力する。「FOV Measurement」によって意味合いが異なることに注意が必要。VFOV で設定したい場合は「Vertical (1:1)」、HFOV で設定したい場合はアスペクト比に応じて「Horizontal (16:9)」または「Horizontal (4:3)」を使うと分かりやすい。

キーバインド設定

Game Options -> Key Binds

各種キーバインドの設定が可能。シナリオによってはマップ内を移動可能であったり複数の武器やアビリティを使用可能であったりするため、各々の使いやすいキーバインドに設定する。なお、特殊なキーの概要は以下の通り。

  • 「Aimbot」…「Free Play」中にのみ使用可能。キーを押している間、近くのターゲットに自動的に照準を合わせる。イメージトレーニングに使えるだろうか?
  • 「CycleCamera」…「Free Play」中にのみ使用可能。マップ内に存在する BOT の視点に切り替える。相手側からはどのような視界で見えているのかを確認できる。
  • 「EditLastProfile」…「Edit」中にのみ使用可能。設定編集画面を呼び出すショートカットキー。なお、この記事では「Edit」の詳細について触れない。
  • 「ResetSession」… 「Challenge」中に使用した場合、プレイ中のスコアを破棄してリトライする。「Free Play」中に使用した場合、「Accuracy」「Damage」「Average」といった簡易的なスコアカウンターの値をリセットする。

クロスヘア設定

Game Options -> Weapons -> Crosshair

クロスヘア選択画面引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

クロスヘアは透過 PNG 画像として扱われている。あらかじめ用意されているクロスヘアの他にも、画像ファイルをゲームインストール先のディレクトリ内「\FPSAimTrainer\crosshairs」に設置することで自作のクロスヘアが使用可能になる。例えば、自分は以下のようなクロスヘアを作成して使っている。

カスタムクロスヘア

色合いはゲーム内設定で指定するため、白色でクロスヘアを描いている。

Game Options -> Weapons -> Hitmarkers

ターゲットにヒットした際、画面中央部に表示されるエフェクトを表示するかどうかを切り替える。好みによるが、自分は視認性向上のためにヒットマーカーを非表示にしている。

解像度設定

Game Options -> Video -> Resolution

解像度を指定する。アスペクト比によっては自動的に引き伸ばされるものの、引き伸ばさずに黒帯を表示するオプションは無い模様。

弾痕の非表示

Game Options -> Visuals -> Decal time

「Decal time」に弾痕が消えるまでの秒数を設定する。好みによるが、自分は視認性向上のために「0」を設定して弾痕を非表示にしている。

壁・床・ターゲットの色調整

Game Options -> Visuals -> Walls

壁の模様を選ぶことができる。好みによるが、自分は視認性向上のために「Pure Color」を設定している。「Floors」も同様。

Game Options -> Visuals -> Wall Roughness

壁の表面の粗さを設定する。低くするほど鏡のような光の反射になる。好みによるが、自分は視認性向上のために最大値を設定している。「Floors Roughness」も同様。

「Wall Roughness」最小設定「Wall Roughness」最大設定引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

Game Options -> Visuals -> Wall Metallic

壁の表面の金属光沢を設定する。高くするほど金属に光が反射しているような質感になる。好みによるが、自分は視認性向上のために最小値を設定している。「Floors Metallic」も同様。

「Wall Metallic」最小設定「Wall Metallic」最大設定引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

Game Options -> Colors -> Enemy Roughness

ターゲットの表面の粗さを設定する。好みによるが、自分は視認性向上のために最大値を設定している。

「Enemy Roughness」最小設定「Enemy Roughness」最大設定引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

Game Options -> Colors -> Enemy Metallic

ターゲットの表面の金属光沢を設定する。好みによるが、自分は視認性向上のために最小値を設定している。

「Enemy Metallic」最小設定「Enemy Metallic」最大設定引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

Game Options -> Colors -> Enemy Full Bright

ターゲットの明るさを設定する。高くするほどターゲットが発光しているかのように明るくなっていく。自分は視認性向上のために最大値を設定しているが、人によっては眩しさを感じるかもしれない。

「Enemy Full Bright」最小設定「Enemy Full Bright」最大設定引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

シナリオ導入

このゲームでは、Steam ワークショップを経由してユーザーが作成したシナリオ(マップやターゲットの設定)をダウンロードしてプレイすることができる。

ワークショップ一覧画面引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

緑色のアイコンをクリックすると、そのシナリオをプレイすることができる。シナリオ名の右隣にある銃弾アイコンはシナリオの難易度を五段階で表しているが、難易度の判断はシナリオ制作者に委ねられているので、必ずしもアイコン通りの難易度とは限らない。さらに右隣にある表彰台のようなアイコンをクリックすると、そのシナリオのリーダーボードを確認できる。

リーダーボード画面引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

マウスカーソルをシナリオ名の上に持っていくと、シナリオの詳細が表示される。プレイするシナリオを選ぶ際の参考にできる。

シナリオ詳細画面引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

シナリオは豊富に用意されているが、その分どれをプレイするか選ぶのが大変かもしれない。用途ごとにおすすめのシナリオは以下の通り。

  • フリック練習 …「Tile Frenzy」「Reflex Flick - Easy」「Target Switching 360」
  • トラッキング練習 …「Ascended Tracking v2」「Thin Aiming Long」「Close Fast Strafes」
  • 正確度練習 …「Tile Frenzy Mini」「1wall6targets small」「POPCORN」
  • TPS 練習 …「Ascended Tracking FN AR」「Fortnite Aim Training」

シナリオの雰囲気が掴めるよう、プレイ動画をいくつか紹介したい。

大会参加

このゲームのコミュニティでは「Weekly Comp」という催しが開かれている。各シナリオのリーダーボードとは別に、週ごとに用意された特定のシナリオで順位を競う。上位 3 名は「Aim Beast」として称えられ、Discord サーバーでの名前の表示色を特別なものに設定してもらえるという特典がある。自分の腕がどこまで通用するか試すには良い場となるだろう。
「Weekly」という文字列で検索すると、現在開かれている「Weekly Comp」のシナリオをプレイすることができる。

「Weekly Comp」一覧引用:KovaaK's FPS Aim Trainer on Steam

「Weekly Comp」の開催告知・結果発表については KovaaK's FPS Aim Trainer の Reddit*4 や Discord サーバーで確認できる。

あとがき

以上、KovaaK's FPS Aim Trainer をプレイするための環境設定について紹介してきた。この記事では紹介していないものの、シナリオを作成してワークショップにアップロードするという機能もあるので、興味がある方は挑戦してみてほしい*5