I'm pleasewait

競技エイミング・FPS/TPS ゲームに関することや取り留めの無い日記など

バッティングセンター通い

野球をするのは苦手であった。あの小さい球にどうやってバットを当てているのか、なぜ他の人たちはそれを平然とこなせるのか、不思議で仕方がなかった。投手としても下手で、マウンドからストライクゾーンど真ん中に投げ込むことすらかなわず、大抵すっぽ抜けて左斜め前方に墜落してしまう。肩が弱く、守備時の送球はワンバウンド以上でないと届かない。捕球もままならず、ファーストなどをやった日にはゲームが崩壊する。どこのポジションになっても打球を捕れる気がしない。相手の打席を見ているときは、いつも自分の所に打球が飛んでこないことを祈り続けていた。体育の一環でソフトボールをやったり、人数合わせで野球をやったりしたが、腕がなさ過ぎて楽しめないままであった。もっと幼少からキャッチボールでもして、ボールの扱いに慣れておけばまた違ったのかもしれない。

 

そんな自分がバッティングセンターに行くようになったのは、近くの町に施設があることを知ったからである。最寄りのバス停から30分ほどバスに揺られると、その町が見えてくる。わりと栄えている町で、休日は人通りが多い。バッティングセンター以外にも、ボウリング場、カラオケ、ネカフェ、居酒屋、スポーツジム、ゲームショップ、家電販売店、ファッション、映画館と、一通りの娯楽が揃っており、一人でも大いに楽しめる。ひっそりと大人向けDVD観賞店まである。至れり尽くせりである。

 

快適な町であるが、惜しむらくはバスを使わなければならない点である。自分でも理由は分からないのだが、バスには苦手意識がある。自宅から歩いていける距離にはJRが通っており、東西への移動は容易なものの、南北への接続はバスに頼らねばならない。区役所に用事がある際も同様なので、ただでさえ億劫な用事が輪をかけて面倒に感じる。事前に到着時刻を調べておいて席に座れるようにしたり、本を読んで気を紛らわせるようにすれば、少しは苦手意識も薄れていくだろうか。

 

朝方にバスで町へ出かけて、松屋で朝定食を頼み、バッティングセンターで打って、映画を見て帰るという流れが気に入っている。このパターンの優れているところは、誰とも喋らずに済むということである。松屋は券売機でメニューを選ぶし、バッティングセンターも各自でコインを入れて動かす仕組みだし、映画館も券売機で予約が済む。会話が苦手な自分としては、そんなことですらありがたく、気楽で過ごしやすい環境に感じるのである。

 

運動不足であった自分にとっては、ちょうどいいものなのかもしれない。最初は全然当たらなかったものが、徐々に当たったり前に飛ぶようになっていくと、成長を実感できて楽しくなる。子供の頃は難しくてクリアできなかったゲームを、後からやり直してリベンジしているような感じであろうか。いつかはホームランの的まで、打球を飛ばしてみたい。