I'm pleasewait

競技エイミング・FPS/TPS ゲームに関することや取り留めの無い日記など

youに当たる言葉が欲しい

会話を続ける方法に関して書かれた本を読んでいる。そういう本に興味を抱き、手に取ってしまう時点である種の哀しみが漂っているような気がするが、知識を持っていれば後々何かの役に立つかもしれない。なりふり構っている場合ではない。苦手な分野である以上、こうやって補完していかなければ太刀打ちできないのである。

 

いろいろと興味深い話が書かれていたが、中でも興味を惹かれたのは、話の主体を相手に持っていくことを意識すると良いという考え方であった。例えば、サッカーが好きなんですという相手に対して、そういえば最近どこそこのチームが優勝したそうですね、などという返しは、その本によれば悪手らしい。つまり、相手は他に語りたいことがあったかもしれないのに、こちら側で勝手に話題を最近の優勝チームに定めてしまったがために、会話が失速してしまう恐れがあるというのだ。代わりに、相手の考えや感情を伺う返しをした方が良いという。例えば、あなたはどのチームが好きなのかとか、あなたは応援しているチームが勝ったときにどんな気持ちになるのか、など。無論、この考え方を杓子定規に運用しても不自然ではあろうが、なるほど一理あるようにも思えた。

 

しかし、一旦は腑に落ちた考え方であったものの、実際に会話するにあたっては不都合があることに気がつく。会話において、あなたは、などという二人称を使うことはあるだろうか。どことなく他人行儀というか、不自然な印象を抱いてしまう。別に、主語を省略して聞けばいい話ではあるが、気になってしまったものは仕方がない。

 

そうして、表題に繋がるのであった。英語ではyouで済む。これは気が楽である。誰であろうともyouで声掛けできるのだ。しかし、日本語においては、二人称がたくさんある。君は、でも、お前は、でも、意味は通じる。しかし、単なる二人称なのに、会話をする両者の関係性が反映されてしまい、とても気を遣うのだ。全くの初対面において、君やお前はさすがに失礼であろうと考える。では名前を呼ぶか。気安く呼んでいいものだろうか。それに、名前にしたって、ちゃん、くん、さんなどがある。いきなりちゃん付けは馴れ馴れしいし、いつまでもさん付けでは、余所余所しい気もする。ああ、面倒である。やはり、省略してうやむやにするか。こんなことをうだうだ考えずとも、気楽に放り込めるyouのような言葉が欲しい。

 

適当に考え始めたことではあるが、言葉に人間関係が表れるというのは、自分のように会話が苦手な人を生み出す要因になっているのではないかとも思ってしまう。案外、英語圏に生まれていたら、もっと喋っていたのではないか。いっそのこと、日本語でもユーと言えば良いのだろうか。それはそれで、ちょっと怪しい感じがする。